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2024.07.13

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ベンツのバックアップバッテリー故障とは?走行に影響はある?|事例と一緒に解説!

バックアップバッテリー修理で入庫したメルセデスベンツCクラス(W205)

ベンツに乗っていればいつかは遭遇する「バックアップバッテリー故障」という表示。実際に最近、当社のお客様にもこちらの故障の修理でご入庫いただきました。今回の記事では、

・そもそもバックアップバッテリーって何?
・バッテリーの修理は必要?
・故障を放置するリスクはある?
・バックアップバッテリーの修理業者の選び方は?

といった内容を実際のお客様の事例をまじえて解説していきます!

そもそもバックアップバッテリーって何?どんな役割があるの?

バックアップバッテリー(別名:サブバッテリー)とは、メインのバッテリーとは別に装着された2つ目のバッテリーです。これは、高度な電子制御システムなどに関わる電力を安定して供給するための大事な役割を持っています。また、燃費向上や排出ガス削減にも貢献しており、近年の輸入車には、このバックアップバッテリーが装着されているモデルが多く存在しています。

バックアップバッテリー故障の影響は?すぐに交換は必要?

ベンツのバックアップバッテリー(サブバッテリー)の故障は、基本的に走行する上で、直接的な影響を与えることはありません。そのため、一旦は安心していただいて大丈夫です!しかし、できるだけ早めに修理するのがおすすめです。その理由を紹介していきます。

バックアップバッテリー故障を放置するデメリットやリスクは?

「走行には直接影響は無いんだ!」と故障を放置することには、リスクやデメリットが存在するためいくつかご紹介いたします。

・ 燃費効率の低下:バックアップバッテリー(サブバッテリー)が故障すると、アイドリングストップ機能(ECOスタートストップ機能)が使用できなくなります。これにより、燃費効率が低下し、ガソリン代の増加やエンジンや他の関連部品への負担が大きくなります。

・ ホールド機能の停止:坂道発進時のホールド機能も使用できなくなります。これにより、特に坂道での運転が不便になり、安全性が低下する可能性があります。

・警告表示の継続:メーター内に「バックアップバッテリー故障」の警告が表示され続けるため、他の重要な警告を見逃すリスクがあります。それに警告が表示されたまま運転し続けるのは気持ち的にもモヤモヤしますよね。

・コンデンサーの劣化:バックアップバッテリー(サブバッテリー)は、実際には内部のコンデンサーがパンクして液漏れをして故障している場合が大半です。そのため、これを放置すると、他の電装系統にも影響を及ぼす可能性があります。

・将来的な修理費用の増加:故障を放置することで、他の部品にも負担がかかり、無駄に故障が発生し、修理が余計に必要となることによって最終的な修理費用が増加する可能性があります。先ほど説明した、アイドリングストップ機能の停止も他の部品への負担を大きくする原因のひとつです。

これらの理由から、バックアップバッテリーの故障は、直接的な影響はありませんが、早めに修理することをおすすめします。

メルセデスベンツCクラス(W205)の修理工程を見てみよう!

では、実際にあったバックアップバッテリーの故障に関するトラブルと修理工程を見ていきましょう。

まず今回のお客様は、メーター内にバックアップバッテリー故障の表示が出てしまったことをきっかけに、ご相談いただき、バックアップバッテリー(サブバッテリー)の修理にてご入庫いただきました。

|1. メーター内に『バックアップバッテリー故障』の表示

まず最初に、メルセデスベンツ専用の診断機を使用して点検をしたところ、『バックアップバッテリーの電気的故障』という故障メモリの入力があり、電圧を点検すると0Vでした。

これは、バックアップバッテリー本体に不具合が発生しているため、交換が必要になります。

バックアップバッテリーが故障したこととメーター内と診断機にて確認

今回は、輸入車に強い診断機で、多くのメーカーに対応している汎用性に優れた『AUTEL MaxiSys Ultra』を使用しております。他にも、今回は使用しておりませんが、メルセデスベンツの専用診断機『XENTRY』なども完備しており、状況に応じて様々な診断機を使い分けており、メルセデスベンツ特有の複雑なシステムにも高い精度で対応し、高品質かつ迅速な点検が実現できております。

公式サイト:N-TWOの点検へのこだわり|メルセデスベンツ専用診断機も使用!

|2. バックアップバッテリーの交換

次にバックアップバッテリーの交換をします。以下の画像は実際に取り外したバックアップバッテリーです。今回の車両は『メルセデスベンツCクラス(W205)』のため、助手席の足下のマット下にあるカバーの奥にバックアップバッテリーが取り付けられています。ここから部品交換を行いました。

また、交換時間は意外とすぐに完了いたします!

取り外したバックアップバッテリー

またこちらの部品は、ほとんどの場合、内部のコンデンサーがパンクし、液漏れが発生していることによる故障となっています。

|3. 最終確認・メモリ消去を行い作業完了!

部品の交換完了後、診断機(AUTEL MaxiSys Ultra)にて電圧が正常値に変わったことを確認しました。最後に故障メモリを消去し、作業完了です!

バックアップバッテリーの修理が完了したことを診断機にて確認した

バックアップバッテリー修理の業者の選び方は?

バックアップバッテリーの修理には、どの業者を選べばいいか不安な方も多いはず。この部品の修理をお願いする業者を選ぶ際に見るべきポイントをいくつかご紹介します。

|1. 輸入車の入庫台数が多いかどうか

輸入車(外車)の整備や点検の経験が少ない会社では、パックアップバッテリーではなく、間違えて通常のメインバッテリーを交換してしまったケースも存在します。もちろんそれでは、バックアップバッテリーは故障したままで、警告も消えず、意味がありません。こうならないためにも、輸入車の整備経験が豊富であることは重要です。

|2. 輸入車の修理・整備環境が揃っているかどうか

高品質かつ迅速に修理を行うためには、輸入車の修理・整備のための充実した設備が揃っていることが不可欠です。そのため、どのような修理・整備環境となっているのか確認できる場合はチェックしましょう!

|3. メルセデスベンツの修理実績が多いかどうか

バックアップバッテリーは、モデルによって、エンジンルーム内、トランクルーム内、今回のような運転席・助手席周りとバックアップバッテリーの取り付け位置は様々です。そのため、メルセデスベンツの修理経験が少ないと、そもそも取り付け位置を発見することに時間が掛かってしまったり、修理の細かい部分で品質や迅速さが失われてしまいます。そのため、メルセデスベンツの修理実績が多いかどうかも確認しましょう。

名古屋のメルセデスベンツ修理はN-TWOへお任せ!

N-TWO株式会社は、メルセデス・ベンツ専用診断機器『XENTRYシステム』、今回使用した輸入車に強く汎用性に優れた『AUTEL MaxiSys Ultra』をはじめとする最新鋭の設備の完備はもちろん、メルセデスベンツ、BMW、ランボルギーニ、GMなど、多彩なブランド出身の経験豊富な整備士が在籍しております。

N-TWO株式会社がお客様から選んでいただいている理由はこちらからご覧ください。

また、当社は『整備・点検・カスタム・ドレスアップの平均入庫台数』が月間300台と豊富な実績を誇っております。そのため、お客様からも安心して修理をご依頼していただいております。

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